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​湯川邸には日本の学術の光が灯る

山極壽一(やまぎわ じゅいち)

総合地球環境学研究所所長

第26代京都大学総長

​専門:人類学・生態環境生物学

2011年-2013年 京都大学大学院理学研究科長・理学部長

​2014年-2020年 京都大学総長

 このたび、湯川秀樹先生のお宅が京都大学によって管理され、立派に保存され、後世に伝えられるようになったことは誠に喜ばしいことと存じ上げます。

 湯川先生のノーベル賞受賞は日本の科学の力が世界に示された最初の証左であり、それが京都大学における先生の長年の研鑽の賜物であったことは、京都大学の関係者にとって大きな誇りであります。

先生がノーベル賞を受賞された1949年は、日本学術会議が発足した年でもあり、日本の学術の新しい発展のために先生が尽くされた功績は計り知れないものがあります。京都大学の総長として、日本学術会議会長として、私は常々そう感じてきました。

 湯川邸は、その湯川先生が深い思索を練った場所です。それが京都大学のお世話によって後進の世代に残されることは、京都大学の学術の伝統が引き継がれることにつながります。日本の宝として長きにわたって保存されることを願っています。

 本日は誠におめでとうございます。

​(2021年9月12日記)