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​広く市民と研究者に親しまれる湯川邸に

九後太一(くご たいち)

[研究者としては九後汰一郎(くご たいちろう)を使用]

京都大学 基礎物理学研究所 特任教授

公益財団法人 湯川記念財団 代表理事

京都大学名誉教授

​専門:素粒子論

2003年-2007年 京都大学基礎物理学研究所第8代所長

2011年-2013年 京都大学基礎物理学研究所第10代所長

 今般、湯川邸が京都大学に寄付されて京都大学の所有となりましたこと、大変喜ばしく思います。
 京都が育んだ世界の湯川秀樹博士が、どういう住まいにお住まいで、素粒子論や物理学から、生命、和歌、原子力、研究体制、世界平和まで広く、深く思索されていたのか、その風情を保つ邸宅とお庭を是非とも長く残して欲しいと思っておりましたので、京都大学の管理下に置かれるのは最善の結果かと思います。
 今後は、その邸宅が市民や研究者に広く開放され親しく使えるものになれば素晴らしいと思います。(色んな制約があるとは思いますが)勝手な希望を言いますと、若手研究者の20-30名規模の小規模研究会や市民の文化サロン開催にも使える広さの部屋が欲しいです。また、庭に面した和室は10-15名程度が集まれる会議室に。
 私の居ました基礎物理学研究所の湯川記念館史料室には、湯川博士のノーベル賞論文の全原稿や計算ノートを初めとして博士ゆかりの資料や蔵書が数多く保存されています。記念館史料室や市民の会の協力の下、湯川邸に博士を偲ばせる展示コーナーが出来ればそういうサロンや会議の参加者が、博士をさらに身近に感じることができる出来るでしょう。

 

(2021年9月13日記)